村田 氏寿
横井小楠を福井藩に招聘、日本の警察を創設
村田 氏寿(福井市立郷土歴史博物館蔵)
福井藩士。安政四(一八五七)年、橋本左内の後任として藩校明道館の御用掛となる。横井小楠の招聘に尽力した。文久二(一八六二)年、松平春嶽が政事総裁職になると、江戸・京都間を往来し国事に奔走。王政復古の直前に、密命を帯び、福井へ来た坂本龍馬と幽閉中の由利公正の対面が許されたのは目付の村田の配慮によるものであった。
明治三(一八七〇)年に福井藩大参事、その後明治政府において内務大丞兼警保頭の職に就き、日本の警察制度の創設に尽力した。