George Arnold Escher
明治三大築港の一つ 三国港突堤を設計
エッセル(淀川資料館蔵)
明治初期に来日したオランダ人技術者。日本各地の河川や港の改修工事を指導し、三国(坂井市)に来て三国港の突堤を設計した。これにより、三国で日本初の西洋式の築堤工事が行われた。
工事は荒波による損害過疎が続出するなど大変な工事となり、明治十五(一八八二)年にようやく完了。その突堤は、今も防波堤と導流堤の機能を果たし続け、明治三大築港の一つに数えられるとともに、国の重要文化財指定などを受け、歴史的に貴重な建造物となっている。